心臓弁膜症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
心不全症状に対する薬剤や、原因疾患に対する薬剤を使用します。
心臓弁膜症では、心臓弁膜症によって引き起こされる心不全症状や、原因疾患に対する治療のためさまざまな薬剤を使用します。
使用されることが多い薬剤とその副作用には以下のようなものが挙げられます。
利尿薬
体内の余分な水分を排出し、心臓の負荷を減らします。脱水や腎障害などに注意が必要です。
ACE阻害薬/アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
血管収縮、体液貯留、心臓の負荷を増やす作用があるホルモンを抑え、心臓の負担を軽減します。血圧の下がり過ぎや腎障害、血管浮腫などに注意が必要です。
β遮断薬
心臓の興奮を抑え、脈が速くなりすぎて心臓の負荷が増えることを防ぎます。徐脈(脈がゆっくりになること)などに注意が必要です。
昇圧剤
重症心不全では血圧を上げる作用の薬剤を使用します。不整脈などに注意が必要です。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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