胸のしこりの良性と悪性の違いを教えてください。
悪性の胸のしこりは周囲に浸潤し、転移の可能性があります。形状や細胞の特徴で区別されます。
乳腺の腫瘍には良性と悪性があり、いずれも腫瘍細胞が増殖して、腫瘤(しこり)を形成します。
一般に良性腫瘍は周囲組織を圧排するように増大しますが、浸潤する(染み込むように広がる)ことはありません。また、他の臓器に転移することもありません。
一方、乳がんではがん細胞が周囲組織に向かって浸潤性に増殖し、血管内にがん細胞が侵入することによって他の臓器に転移をきたすことがあります。
良性のしこりは正常な細胞で構成されており、同じような形の細胞が整然と並んでいます。しかし、がん細胞やがんの前段階の細胞は、形がゆがんでいたり、細胞内の核が大きくなっていたりします。
これらはがん細胞の増えやすさや広がりやすさに関わる「悪性度」に関連しています。
また、「悪性のしこり」の場合はマンモグラフィの所見に以下のような特徴がありますが、確定診断には病理検査が必要です。
- 不整形または輪郭がギザギザしている
- 腫瘤の境界が周囲とはっきりしない
- 微細な石灰化を伴う
最新の診断技術として、MRIや3Dマンモグラフィも使用されることがあります。これらの技術は、より詳細な画像を提供し、診断の精度を高めるのに役立ちます。
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
乳がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。