視神経炎ではどのような症状がありますか？

視神経炎では、視神経の炎症によって主に視力に関連する症状が現れます。多くの場合、症状は数時間から数日かけて進行し、比較的急に気づかれることが特徴です。代表的な症状としてまず挙げられるのは視力低下で、物がかすんで見えたり細かい文字が読みにくくなったりします。

また、視野の一部が欠けて見える中心暗点が起こりやすく、視野全体が暗く感じられることもあります。コントラスト感度が低下し、明暗の差がわかりにくくなることもあります。さらに、眼球を動かしたときに痛みを伴うことが多く、これは視神経を包む鞘に炎症が及ぶことで生じます。

症状の程度は個人差がありますが、片眼のみで発症することが多く、日常生活に支障をきたすレベルまで視機能が低下する場合もあります。多くは治療により回復が期待できますが、視覚障害が残ることもあり、早期の対応が重要とされています。