「重症筋無力症」とはどのような病気ですか?
重症筋無力症とは、神経から筋肉への情報伝達が障害され、全身の筋力低下が生じる病気です。
重症筋無力症は、人口10万人当たり約23人がかかる病気で、日本においては、2017年の時点で約29,000人の患者さんがいます。
重症筋無力症は、免疫機能の異常により起こる病気です。
本来外敵を攻撃するために作られたものの、誤って自分自身を攻撃してしまう自分の抗体のことを自己抗体と言います。
重症筋無力症の場合、この自己抗体により神経から筋肉への情報伝達が障害されてしまい、全身の筋力低下の症状が出ます。また、症状に日内変動(1日の中で症状の程度が変化すること)があることが多いです。
具体的には、以下のような症状があらわれます。
- 目の症状:まぶたが垂れ下がる、ものが二重に見える
- 手足をはじめとした全身の筋力の低下
- 疲れやすい
- 食べ物がうまく飲み込めない
- 話しにくい
- 呼吸が苦しい
- いずれの症状も夕方など疲れた時に重くなり、休むと軽くなる
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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