「高ナトリウム血症」とはどのような病気ですか?
血液中のナトリウム濃度が異常に高くなる状態です。水分不足が主な原因で、口渇や意識障害、けいれんなどの症状を引き起こします。
高ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が正常範囲(約135~145mEq/L)を超えて、145mEq/L以上になった状態を指します。体内の水分とナトリウムのバランスが崩れ、相対的に水分が不足することで発症します。
主な原因としては、発熱、下痢、嘔吐、多尿などによる水分の過剰な喪失や、水分摂取が十分にできない状態(高齢者や意識障害のある患者さんなど)が挙げられます。また、まれですが、塩分の過剰摂取や高濃度の点滴などが原因となることもあります。
症状は、ナトリウム濃度の上昇の程度や速さによって異なります。初期には強い口渇、脱力感、倦怠感などが見られます。進行すると、興奮、錯乱、せん妄などの意識障害や、筋肉のけいれん、重篤な場合には昏睡やけいれん発作を起こすこともあります。これは、血中のナトリウム濃度が高くなることで、脳の細胞が脱水状態になり、神経機能に異常をきたすためです。
治療は、原因となっている状態を是正するとともに、不足している水分をゆっくりと補給することが基本です。急激にナトリウム濃度を下げると脳浮腫を引き起こす危険があるため、慎重な管理が必要となります。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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