高ナトリウム血症の原因は何がありますか?
発汗や下痢などによる水分喪失、水分摂取不足、まれに塩分の過剰摂取などが原因です。特に高齢者や意識障害のある方は注意が必要です。
高ナトリウム血症の原因は、大きく3つのカテゴリーに分類できます。
①水分の喪失(自由水の喪失)
体液の水分が失われることで、ナトリウム濃度が相対的に上昇します。具体的には、発熱や多量の発汗、下痢、嘔吐などが挙げられます。また、利尿薬の使用や、糖尿病、尿崩症などによる多尿も原因となります。
②水分摂取の不足
十分な水分補給ができないことで、体液が濃縮され、ナトリウム濃度が上昇します。高齢者は口の渇きを感じにくくなったり、認知症によって水分摂取が不足したりすることがあります。また、意識障害や昏睡状態の患者さん、自力で水分補給ができない乳幼児もこのリスクが高まります。
③ナトリウムの過剰摂取または投与
これは比較的まれですが、高張食塩水(濃度の高い食塩水)の過剰投与や、大量のナトリウムを含む経腸栄養、海水の誤飲などが原因となることがあります。
高ナトリウム血症の多くは、「ナトリウムの過剰」よりも「水の不足」によって生じます。つまり、体内のナトリウムが増えたというよりは、水分が減ってナトリウム濃度が相対的に濃くなっている状態です。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
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