ALK(アルク)遺伝子転座陽性の非小細胞肺癌の一次治療について教えてください。
ステージ4のALK遺伝子転座陽性の非小細胞肺癌の場合、アレクチニブなどの単剤療法が推奨されています。
ステージ4のALK遺伝子転座陽性の非小細胞肺癌の一次治療には、身体の状態に応じてALK阻害薬が推奨されます。
身体の状態が良好な場合(パフォーマンスステータス: PS 0~1)
アレクチニブ、ブリグチニブ、ロルラチニブなどのALK阻害薬の単剤療法が推奨されています。
身体の状態が不良な場合(PS 2~4)
アレクチニブの単剤療法が推奨されています。
パフォーマンスステータス(PS)は、患者さんの健康状態や日常生活の活動能力を評価する指標で、PS 0~1はほぼ正常な活動が可能な状態、PS 2~4は日常生活に支障がある状態を指します。
ALK阻害薬は、がん細胞の増殖に必要なALK融合タンパク質の働きを抑え、従来の抗がん剤治療よりも無増悪生存期間が長く、生活の質(QOL)が良好であると報告されています。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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