HER2陽性肺がんでも術前化学療法は行いますか?
手術が可能な病期(ステージ)の場合、一般的な非小細胞肺がんと同様に術前化学療法が行われることがあります。
HER2陽性の肺がんであっても、手術が可能な病期(ステージ)の場合、一般的な非小細胞肺がんと同様に、術前化学療法が行われることがあります。 しかし、現時点で、HER2陽性という特性に特化した術前化学療法が、標準治療として確立されているわけではありません。
手術が適応となる早期から進行期(臨床病期I期~III期の一部)の非小細胞肺がんに対しては、腫瘍を小さくして手術をしやすくしたり、目に見えない微小な転移を根絶したりする目的で、手術前に抗がん剤治療(主にプラチナ製剤を含む化学療法)を行うことが選択肢のひとつです。近年では、これに免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた術前補助化学療法も行われるようになっています。HER2陽性肺がんも非小細胞肺がんの一種であるため、これらの治療法が適用される可能性があります。
HER2陽性肺がんに対しては、「エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)」のような効果の高い分子標的薬(抗体薬物複合体)があります。しかし、これらの薬剤は主に手術ができない進行・再発の患者さんに対して用いられており、手術前に行う治療(術前療法)としての有効性や安全性はまだ確立されていません。
乳がんの分野では、HER2陽性の場合に術前化学療法とHER2標的薬を併用することが標準的ですが、肺がんにおいては、まだ研究段階であり、臨床試験などでその効果が検証されている状況です。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
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(参考文献)
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