オウム病の原因は何がありますか?
オウム病は、オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)という細菌が原因で起こります。
オウム病の原因は、「オウム病クラミジア(学名: Chlamydia psittaci)」という特殊な細菌です。この細菌には、以下のような少し変わった特徴があります。
1. 他の生き物の細胞の中でしか生きられない
この菌は、単独では生きていけず、鳥や人の細胞に入り込んで栄養を横取りしながら増殖します。いわば「細胞に寄生する」タイプの細菌です。
2. 巧みに姿を変えて感染を広げる
この菌は、生き延びるために2つの姿を使い分けます。
- 感染用の姿(バリア形態): 細胞の外にいるときは、乾燥や消毒薬に強い硬い殻のような姿で身を守っています。この状態だと、乾いたフンやホコリの中でも数か月間生き残ることができます。
- 増殖用の姿(活動形態): 人や鳥の細胞の中に入り込むと、殻を脱いで活発に分裂・増殖を始めます。
オウム病の原因は、鳥の体内に潜み、乾燥に強くタフな「オウム病クラミジア」という細菌です。この細菌が、乾燥したフンや羽毛などと一緒にホコリとなって空気中に舞い、それを人が吸い込むことで感染が起こります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
Bernard J Wolff et al.“Chlamydia psittaci comparative genomics reveals intraspecies variations in the putative outer membrane and type III secretion system genes”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25887617/,(参照 2025-07-30).
Xincheng Qin et al.“A novel variant of Chlamydia psittaci causing human psittacosis in China”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39059574/,(参照 2025-07-30).
Michael R Knittler et al.“Chlamydia psittaci: update on an underestimated zoonotic agent”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25853998/,(参照 2025-07-30).
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