キャッスルマン病の場合、主にどのような治療をしますか?
治療法は症状に応じて選択され、ステロイドや分子標的薬トシリズマブが使用されます。
キャッスルマン病には、病変がひとつの単中心性(限局型)キャッスルマン病と病変が複数に広がる多中心性キャッスルマン病に分けられます。
それぞれの治療法は以下の通りです。
単中心性(限局型)キャッスルマン病
外科的完全切除によって治癒が期待できます。
多中心性キャッスルマン病
日本で多く、難病指定の特発性多中心性キャッスルマン病の場合、症状に応じた治療法が選択されます。
- 1.軽症例:無症状かつ軽度検査異常であれば経過観察、症状を伴う場合は、トシリズマブやステロイド療法
- 2.中等症例:トシリズマブを基本とし、補助的にステロイド療法
- 3.重症例:ステロイド大量療法とトシリズマブの併用
■トシリズマブ
キャッスルマン病ではIL-6(インターロイキン-6)が過剰に生成されることがあり、抗IL-6抗体であるトシリズマブが用いられます。
公開日:
最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
Kah-Lok Chan, Stephen Lade, H Miles Prince & Simon J Harrison."Update and new approaches in the treatment of Castleman disease".Journal of Blood Medicine.Volume 7, 2016 : 145-158
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業「非癌、慢性炎症性リンパ節・骨髄異常を示すキャッスルマン病、TAFRO症候群その類縁疾患の診断基準、重症度分類の改正、診断・治療のガイドラインの策定に関する調査研究」班.“キャスルマン病診療ガイドライン令和2年度初版”.Mindsガイドラインライブラリ.https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00624/,(参照 2024-08-22).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
キャッスルマン病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。