「気管軟化症」とはどのような病気ですか?
気管軟化症は気管が柔らかく潰れやすい病気で、呼吸障害を起こすことがあります。
気管軟化症は、気管が柔らかくて呼吸時に気管がつぶれやすくなる病気です。気管軟化症では、本来しっかりした筒状を保つべき気管の壁や軟骨が柔らかいために、呼吸時に気管がつぶれやすくなります。気管軟骨の未発達による先天性(出生時から存在する)の場合もあれば、感染や手術、異常血管などの隣接構造からの圧迫、長期間の人工呼吸器管理などにより後天的に起こる場合があります。先天性気管軟化症は乳幼児に多くみられ、子どもの成長と気管軟骨の成熟に伴い改善することが多いですが、重症例では介入が必要となる場合があります。
症状としては、呼吸の際にゼーゼー、ヒューヒューといった雑音(喘鳴)が出たり、咳が強く長引いたり、甲高い咳や犬が吠えるような音の咳が出ることがあります。また、哺乳時や泣いたときに呼吸が苦しそうに見えることがあります。痰がうまく出せずに呼吸器感染症を繰り返すことがあるほか、重症例では気道閉塞による酸素不足や呼吸困難につながることもあります。診断には気管支鏡検査やCTが用いられ、気管のつぶれ方や範囲を確認します。
治療は多くが経過観察で、成長に伴い気道の内径が拡大し、気管軟骨が発達するにつれて、症状は軽快します。ただし、重度の場合には気管内ステントや外科手術が検討されます。また、呼吸を楽にするための体位工夫や、感染予防も重要です。


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(参考文献)
Ali Kamran et al.“Tracheomalacia and Tracheobronchomalacia in Pediatrics: An Overview of Evaluation, Medical Management, and Surgical Treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31921725/,(参照 2025-10-10).
Septimiu D Murgu et al.“Tracheobronchomalacia and excessive dynamic airway collapse”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16771908/,(参照 2025-10-10).
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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