気管軟化症ではどのような症状がありますか?
気管軟化症では喘鳴や慢性的な咳、呼吸困難などがみられます。
気管軟化症では、主に喘鳴や慢性的な咳などの呼吸症状が見られます。気管軟化症は、気管が呼吸に伴ってつぶれやすいため、空気の通り道が狭くなり、さまざまな呼吸器症状を引き起こします。症状は軽度から重度まで様々です。
代表的なのは 喘鳴(ぜいめい)です。ゼーゼー、ヒューヒューといった音が呼吸時に聞かれ、特に呼気(息を吐くとき)に強くなります。また、慢性的でしつこい咳が続きやすく、一般的に「犬の吠え声のような」または「アザラシのような」咳と表現されます。風邪をきっかけに症状が悪化することも少なくありません。
乳児では、泣いたときや授乳時に呼吸が苦しそうに見えたり、哺乳が途切れてしまうこともあります。さらに、体位によって症状が変化するのも特徴で、うつ伏せで楽になったり、仰向けで悪化することもあります。
重症度により日常生活への影響が大きく異なり、重症例では呼吸困難やチアノーゼ(酸素不足により皮膚、唇、爪が青みがかる状態)を起こすことがあります。また、気道が十分に開かないことで痰がたまりやすく、繰り返し気道感染を起こすリスクもあります。
症状は乳児期(先天性の場合は通常生後4~8週)に現れ始めることもありますが、重症度や根本原因によってはそれ以降に現れることもあります。特に軽症の場合は、子どもの成長に伴い、気道の内径が拡大し気管軟骨が発達するにつれて、症状が改善することがよくあります。


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(参考文献)
Ali Kamran et al.“Tracheomalacia and Tracheobronchomalacia in Pediatrics: An Overview of Evaluation, Medical Management, and Surgical Treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31921725/,(参照 2025-10-10).
Septimiu D Murgu et al.“Tracheobronchomalacia and excessive dynamic airway collapse”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16771908/,(参照 2025-10-10).
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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