開腹手術の傷跡が肥厚性瘢痕になるのはなぜですか?
皮膚が引っ張られる「張力」などにより、傷が治る過程で炎症が長引くことが主な原因です。
【原因は「炎症」と「張力」】
手術などでできた傷が治る過程で、なんらかの原因によって炎症が長引いてしまうと、傷跡が赤く盛り上がった「肥厚性瘢痕」になることがあります。特に、お腹のように体の動きによって皮膚が常に引っ張られる場所(張力がかかる場所)では、炎症が長引きやすくなります。
【開腹手術の傷跡がなりやすい理由】
開腹手術の傷跡は、呼吸や体の動きによって常に引っ張られ、強い「張力」がかかり続けています。この張力が刺激となり、傷を治すための細胞の働きが過剰になってしまうのです。その結果、コラーゲンという線維組織が過剰に作られ、傷跡が赤く硬く盛り上がってしまいます。 実際に、帝王切開の傷跡などができる下腹部は、肥厚性瘢痕ができやすい場所(好発部位)のひとつとして知られています。


肥厚性瘢痕について、特に知りたいことは何ですか?
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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