小細胞肺がんのステージ別(転移の有無別)の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
5年生存率は、ステージⅠ~Ⅳの順に約39%、26%、16%、2%です。
2014年~2015年に診断された患者さん全体の統計では、国内で小細胞肺がんと診断された患者さんが5年後に生存していた割合(5年生存率)は以下の通りと報告されています。
- ステージⅠ:38.9%
- ステージⅡ:26.1%
- ステージⅢ:16.3%
- ステージⅣ:2.0%
なお、患者さんの過半数が亡くなるまでのおおよその期間は、以下の通りでした。
- ステージⅠ:約3年間
- ステージⅡ:2~3年の間
- ステージⅢ:1~2年の間
- ステージⅣ:1年以内
※患者さんの治療選択にあたって「推奨される治療」はガイドラインで定められていますが、患者さん本人の意向などで通常より副作用が少ない治療を選択したり、抗がん治療を行わない場合などもあります。この統計には、そのような選択をした場合もすべて含まれています。
肺がんの治療は日々新しい薬が開発され、進歩しています。そのため、過去のデータと比較すると今診断されたばかりの方においての5年生存率は改善している可能性があります。
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最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
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