ステージ4の小細胞肺がんでは、どのような抗がん剤が使用されますか?

主に細胞障害性抗がん剤で治療し、全身状態に応じて免疫チェックポイント阻害剤を併用します。

解説

ステージ4の小細胞肺がんでは、広範囲にがんが広がっているため、主に細胞障害型抗がん剤を用いた治療が行われます。1種類の薬剤よりも、複数の抗がん剤を組み合わせた方が治療効果が高いことが知られています。

具体的な薬剤としては、シスプラチン、イリノテカン、エトポシドなどが使用されます。また、全身状態が比較的良好な場合には、免疫チェックポイント阻害剤が併用されることもあり、PD-L1(ピーディーエルワン)阻害薬のアテゾリズマブやデュルバルマブが使用されます。

治療に用いる薬剤は、全身状態や年齢などによって異なるため、個別のケースについては主治医に相談することが重要です。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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