お酒やタバコは骨粗鬆症に影響がありますか?

はい。過度の飲酒と喫煙は、骨粗鬆症の危険因子とされています。

解説

過度の飲酒と喫煙は、どちらも骨粗鬆症の危険因子とされています。

多量のアルコール摂取は腸管のカルシウム吸収抑制・尿中への排泄促進作用があるだけでなく、肝臓でのビタミンDの活性化を妨げるなど、複数のメカニズムで骨粗鬆症のリスクを高めます。

一般的に、1日あたりの純アルコール摂取量が男性で30g以上、女性で20g以上の場合、過度の飲酒と考えられます(日本酒換算で男性は1.5合以上、女性は1合以上、ビール500ml換算で男性は3本以上、女性は2本以上が目安となりますが、個人差や他の健康状態によって影響は異なります)。適度な飲酒でも長期的な影響は不明であり、注意が必要です。

また、喫煙には腸管のカルシウム吸収抑制・尿中への排泄促進作用に加えて、骨形成を担う骨芽細胞の活動を抑制したり、エストロゲン分泌を低下させる作用があります。

よって、喫煙者も非喫煙者に比べて骨粗鬆症リスクが高くなると報告されています。また、受動喫煙も同様に骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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関連するQ&A

骨粗鬆症とはどのような病気ですか?

骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態です。

骨粗鬆症になりやすいのはどのような人ですか?

高齢者ほどなりやすいです。

骨粗鬆症は、どのようにして診断しますか?

①脆弱性骨折があるかないか、②骨密度が若年成人平均値と比べて高いか低いか、の2点で診断します。

骨粗鬆症の基準となる数値を教えてください。

骨密度の値がYAMの70%以下になると骨粗鬆症です。

骨粗鬆症では、どのような治療を行いますか?

飲み薬や注射薬を用いて治療を行います。生活習慣の改善も骨折のリスクを下げるために重要です。

骨粗鬆症は、どのような薬で治療しますか?

古い骨が分解されるのを防ぐ薬や、新しい骨が出来るのを促す薬などで治療します。飲み薬や注射薬があります。

骨粗鬆症の治療効果はどのようにして評価しますか?

骨密度の測定や骨代謝マーカーという血液検査で評価します。

骨密度を高めるのに効果的な運動はありますか?

ウォーキングや筋力トレーニングはおすすめです。

骨粗鬆症に良い食べ物はありますか?

カルシウムやビタミンD、Kを含む食事がおすすめされます。

骨粗鬆症を放置するとどうなりますか?

骨折のリスクおよびそれによる寝たきりになるリスクが高まります。

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