新生児黄疸の原因は何がありますか?
新生児黄疸は肝臓の未熟さが主因ですが、病気が原因の場合もあります。
新生児黄疸の原因は、赤ちゃん特有の体の仕組みによる生理的なものから、治療が必要な病気まで多岐にわたります。最も多いのは生理的黄疸で、赤ちゃんは赤血球(酸素を運ぶ血液の細胞)が多く、生後にそれが壊れることでビリルビン(黄色い色素)が大量に産生されます。さらに肝臓(体の解毒工場)が未熟なため、ビリルビンを処理して排泄する力が弱く、血液中にたまりやすくなります。多くは生理的なもので自然に治りますが、中には治療が必要なものもあります。
原因は、ビリルビンが「多く作られる」「肝臓で処理されにくい」「胆汁として排泄されにくい」の3つに大別されます。ビリルビンが多く作られる原因には、血液型不適合や遺伝性溶血性貧血(赤血球が壊れやすい病気)、皮下出血などが含まれます。処理が不十分な原因として、生理的黄疸、早産、甲状腺機能低下症、遺伝的体質(Crigler-Najjar症候群など)があります。
授乳に関連するものとして、哺乳量不足による黄疸(飲む量が少なく便が減ることで起こる黄疸)や、母乳性黄疸(母乳成分の影響で黄疸が長引く状態)があります。一方、胆道閉鎖症(胆汁の管が詰まる病気)や肝炎、代謝異常などによる胆汁うっ滞(胆汁の流れが悪くなること)では、必ず病的黄疸となるため、早急な評価が必要です。多くの正期産児(予定日に生まれた赤ちゃん)では生理的黄疸が最も一般的で、適切な経過観察により安全に管理できます。
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(参考文献)
Emma J Par et al.“Neonatal Hyperbilirubinemia: Evaluation and Treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37192079/,(参照 2026-01-28).
Meng Zhang et al.“Systematic review of global clinical practice guidelines for neonatal hyperbilirubinemia”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33468526/,(参照 2026-01-28).
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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