新生児黄疸で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬で改善しない場合は、光線療法や交換輸血を専門施設で行います。

薬が効かない場合は、速やかに医療機関を受診し、集中的な治療を検討する必要があります。新生児黄疸で治療の効果が不十分な場合は、緊急性の高い状態とみなして原因と治療内容を再評価し、より集中的な治療へ段階的に移行します。

新生児黄疸は多くの場合、薬は不要で、光線療法(青〜緑色の光でビリルビン〔黄色い色素〕を分解し、体外へ出しやすくする治療)が最も有効です。血液型不適合などによる溶血性疾患(赤血球が壊れやすい病気)では、免疫グロブリン製剤(IVIG:抗体による赤血球破壊を抑える点滴薬)を併用することがありますが、それでもビリルビン値が下がらない、あるいは上昇し続ける場合は注意が必要です。

このような場合、在宅で様子を見るのではなく、同日中に医療機関で再評価を受け、入院管理やNICU(新生児集中治療室)での治療が検討されます。具体的には、より強力な光線療法(複数の光源を用い、皮膚への照射範囲を最大化する方法)や、脱水を防ぐための点滴が行われます。ビリルビン値が交換輸血(血液を入れ替える治療)の基準に近い場合や、元気がない・高い声で泣くなどの神経症状がみられる場合には、核黄疸(脳への障害)を防ぐため、速やかに交換輸血が行われます。

治療効果が乏しい場合には、溶血の見落とし、感染症、哺乳不足、胆汁うっ滞(胆汁の流れが悪い状態)、光線療法機器の条件不良なども含めて原因を再確認し、早期に小児科・新生児専門医が対応することが重要です。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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