毎日体重を測ることは、「肥満症」治療においてなぜ重要なのでしょうか?
自分の行動と体重の変化を結びつけ、食生活や運動習慣を見直すきっかけになるからです。治療のモチベーション維持にもつながります。
「肥満症」治療において、毎日体重を測ることは 「自己監視(セルフモニタリング)」と呼ばれる行動療法のひとつであり、治療を成功させるうえで非常に重要な役割を果たします。
その主な理由は以下の通りです。
行動と結果の「見える化」
体重は、前日の食事内容や運動量といった行動の結果を最もわかりやすく反映する指標です。「昨日は食べ過ぎたから少し増えた」「週末に運動したら減った」というように、自分の行動と体重の変化を具体的に結びつけて認識することができます。この「気づき」が、「今日は少し食事を控えめにしよう」「明日は歩く時間を増やそう」といった、日々の行動を自律的に修正するきっかけとなります。
早期の軌道修正が可能になる
体重が増え始めた時に、その初期段階でいち早く気づくことができます。週に1回や月に1回の測定では、気づいた時にはすでに数kg増えてしまっていることもありますが、毎日測ることで「微増」の段階で対応でき、大きなリバウンドを防ぐことができます。
モチベーションの維持
自分の努力が体重減少という目に見える形で現れると、それが達成感となり、治療を続けるための大きなモチベーションになります。逆に少し増えた時も、気を引き締めるきっかけとなります。
【体重測定のポイント】
- 毎朝、同じ条件で測る:朝起きてトイレに行ったあと、朝食をとる前に測定するのが最も変動が少なく、比較しやすいため推奨されます。
- 記録をつける:ただ測るだけでなく、手帳やアプリに記録し、グラフなどで長期的な推移を見ることが大切です。日々のわずかな増減に一喜一憂せず、1週間単位など長期的な傾向で評価しましょう。
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最終更新日:
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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