多発性骨髄腫の診断基準を教えてください。

国際骨髄腫作業部会(International Myeloma Working Group:IMWG)による診断規準が広く用いられています。

解説

多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)を含む、形質細胞の腫瘍にはさまざまな病型(タイプ)があり、国際骨髄腫作業部会(International Myeloma Working Group:IMWG)がMMを含めた病型分類の診断規準を設けています。

症候性多発性骨髄腫の診断基準

これによると、症候性MM(=症状がある多発性骨髄腫)の診断基準は、以下の1と2の両者を満たすことになっています。

  1. クローナルな骨髄中形質細胞≧10%、または、生検にて診断された骨性または軟部組織の形質細胞腫を認める(骨髄中形質細胞10%未満の場合は,2カ所以上の骨病変を認める)
  2. Myeloma-defining events(MDE)のひとつ以上、またはMyeloma-defining biomarkersのひとつ以上を満たす(以下)

Myeloma-defining events(MDE)

形質細胞腫瘍による以下の臓器障害(CRAB症状)

  • C:高カルシウム血症(血清Ca>11mg/dL )
  • R:腎不全(クレアチニンクリアランス<40mL/分)
  • A:貧血(ヘモグロビン値<10g/dL)
  • B:骨病変(ひとつ以上の病変を骨X線、CTまたはPET/CT検査で認める)

Myeloma-defining biomarkers

以下のバイオマーカーのひとつ以上を有する

  1. 骨髄中のクローナルな形質細胞 ≧60%
  2. involved/uninvolved FLC(血清遊離軽鎖)比≧100
  3. MRIで2カ所以上の5mm以上の巣状骨病変あり
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最終更新日

東日本橋内科クリニック 一般内科 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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