ステージ4の非小細胞肺癌でALK阻害薬が効かなくなる『耐性』は、どのくらいの期間で起こりますか?
使用するALK阻害薬や患者さんにより異なり、数カ月から数年の場合があります。
ALK阻害薬に対する「耐性」とは、治療によってがんの進行が抑えられていたにもかかわらず、再びがんが進行し始めてしまう状態を指します。この耐性が生じるまでの期間は、どの種類のALK阻害薬を使用しているかによって大きく異なります。
治療薬の効果の持続期間の目安として用いられる「無増悪生存期間(PFS)」の中央値は、以下の通り報告されています。これは、治療を開始した患者さんの半数でがんの進行が認められなかった期間を示しています。
クリゾチニブ(第一世代)
初回治療では平均で約10.9カ月、二次治療では約7.7カ月でした。
アレクチニブ(第二世代)
クリゾチニブとの比較試験(ALEX試験のアップデートデータ)では、平均で約34.8カ月と報告されています。
ブリグチニブ(第二世代)
クリゾチニブとの比較試験(ALTA-1L試験のアップデート結果)では、平均で約24.0カ月と報告されています。
ロルラチニブ(第三世代)
クリゾチニブとの比較試験(Crown試験)では、PFS中央値はまだ未到達であり、非常に長期間効果が持続する可能性が示されています。
現在、初回治療で推奨される第二世代以降の薬剤では、効果が数年にわたって続く可能性が高くなっています。
非小細胞肺癌について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
非小細胞肺癌
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
