ステージ4の非小細胞肺癌ですが、5年後、10年後も、今と同じように生活できる可能性はどのくらいですか？

5年後、10年後の可能性を一概に断言することはできません。なぜなら、がんの性質（遺伝子変異の有無など）や、どの治療法が有効かによって未来が大きく変わるためです。かつてステージ4の5年生存率は約5%と厳しい状況でした。しかし、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった新しい治療法が登場し、状況は大きく変わっています。

特定の遺伝子変異に合う薬が著しく効いた場合や、免疫療法が有効だった場合、5年以上元気に過ごされる方は決して珍しくなくなりました。10年以上のデータはまだ多くありませんが、新しい治療の恩恵を受け、10年以上にわたりがんと共存しながら自分らしい生活を送っている方も実際にいらっしゃいます。

多くの方が仕事や趣味を続けながら過ごされています。主治医とよく相談しながら、ご自身に最適な治療を続けることが最も大切です。