仕事で体を動かしている場合でも、「肥満症」の改善のために運動が必要ですか?
はい、運動には減量以外にいろいろな健康効果があるため、仕事で体を動かしている場合でも定期的な運動を行った方が良いです。
肥満症における運動療法は食事療法・行動療法・薬物療法・外科的治療と同様に治療の基本要素のひとつですが、運動そのものの減量効果はあまり高くありません。運動の減量効果は平均2〜3kgと小さい一方、運動は内臓脂肪の減少や体重維持、心血管リスク(心筋梗塞や脳卒中の起こりやすさ)の改善に重要であり、週150〜300分の中等度、または75〜150分の高強度の有酸素運動と、週2〜3回の筋力トレーニングが推奨されています。
また、座っている時間を短くすることも大切です。身体活動(運動と日常生活行動)は総エネルギー消費の15〜30%を占めますが、減量の過程で低下しやすいため、意識的に身体活動を維持あるいは増やす必要があります。仕事でどれくらい体を動かしているかにもよりますが、肥満症の治療において推奨される運動量はかなり多く、運動には減量以外にもさまざまな健康効果があるため、定期的な運動を行うことが良いと考えられます。
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(参考文献)
日本肥満学会.“肥満症診療ガイドライン2022”..https://www.jasso.or.jp/contents/magazine/journal.html,(参照 2025-12-16).
Venkata Sushma Chamarthi.“Obesity as a Chronic Disease: Epidemiology and Pathophysiologic Insights”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK618380/,(参照 2025-12-16).
Beverly G. Tchang, MD et al.“Pharmacologic Treatment of Overweight and Obesity in Adults”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK279038/,(参照 2025-12-16).
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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