熱性けいれんとひきつけの違いを教えてください。
熱性けいれんは診断名、ひきつけはけいれん全般を指す一般的な言い方です。
「熱性けいれん」は診断名、「ひきつけ」はけいれん発作症状の総称です。
熱性けいれんとひきつけは、いずれもけいれん発作を指す言葉として使われることがありますが、医学的には「熱性けいれん」は診断名であり、「ひきつけ」は症状や一般的な呼び方であるという違いがあります。
熱性けいれんとは38℃以上の発熱に伴って起こるけいれん発作で、特に6か月~5歳の乳幼児に多く見られるものです。通常は以下のような特徴があります。
- 高熱が出始めたタイミングに起こる
- 全身がガクガクする、目が上を向く、意識がなくなる
- 通常は数分以内に自然におさまる
- 発作後に後遺症は残らず、発達に影響しないことが多い
一方ひきつけは、医学用語ではなく、けいれんや全身の異常な筋肉の動きを含む症状を指す日常用語です。以下のようなものを含みます。
つまり、ひきつけは熱性けいれんの可能性もありますが、その他の重い病気によるけいれんの可能性もあるということです。
熱性けいれんは、明確な診断名であり、子どもに多く見られる発熱に伴い起きる一過性のけいれんです。
一方、ひきつけはその状態を指す一般的な表現であり、医学的な原因は多様です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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