前立腺肥大症の治療法には何がありますか?
基本的には薬を使用しますが、患者さんに合わせて内視鏡での手術を行うこともあります。
男性の膀胱の出口には、尿道を取り囲むようにして「前立腺」という臓器があります。前立腺肥大症は、この前立腺の中の細胞が異常に増殖することによって、膀胱から尿道まで(下部尿路)の機能に障害が起こる病気です。
前立腺肥大症では、基本的には薬物治療と手術を患者さんに合わせて行います。
カテーテルでの治療
前立腺肥大症があって「尿意があるのに尿がでない」場合は、膀胱が膨らみすぎて尿が出なくなっていること(尿閉)が多いです。そのため、まずはカテーテルというやや細く柔らかいストロー状の管を尿道から膀胱に入れて留置することで、たまりすぎた尿を排出します。
薬物治療
薬物治療も同時に行い、カテーテルを留置して数日〜1ヶ月程度経過した後に抜去して、きちんと排尿できるか確認します。残尿がなければ薬物療法を継続し、カテーテルの再留置はしません。しかし、残尿が多い場合などは再び尿閉になることが多く、再度カテーテルを留置することや、自分で導尿していただき、手術を検討することがあります。
それぞれ以下もご参照ください。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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