ピーナッツアレルギーで食べてはいけないものは?アーモンドは食べても大丈夫?

監修医師谷河 翠小児科 / 宮城県立こども病院

ピーナッツアレルギーについて、特に知りたいことは何ですか?

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ピーナッツアレルギーの場合、アーモンドを食べても大丈夫ですか?

多くは食べられますが個人差があります。初回は医師に相談し検査や確認を行うと安全です。

ピーナッツアレルギーがあっても、多くの場合アーモンドは食べられます。ただし個人差が大きいため、「自分が安全に食べられるかどうか」は、必ず医師に相談し、検査で確認することが大切です。

ピーナッツは豆類(マメ科)に属し、アーモンドは木になる実(木の実・ナッツ類)で、もともと別の食品です。そのため、アレルギーの原因となるたんぱく質の構造も異なり、理論的には交差反応(似た成分に免疫が反応してしまうこと)は起こりにくいとされています。実際、研究では約9割のピーナッツアレルギーの人がアーモンドを問題なく食べられると報告されています。アーモンドの主なアレルゲンと、ピーナッツのアレルゲンは異なるため、本質的な交差反応は少ないと考えられています。

一方で、ピーナッツアレルギーの人の中には、アーモンドやカシューナッツ、クルミなど、木のナッツにもアレルギーを併発している人が一定数います。また、ナッツ類は同じ工場や製造ラインで加工されることが多く、微量のピーナッツが混ざる(コンタミネーション)リスクもあります。そのため、実際にはアレルギーがなくても混入が心配でアーモンドを避けている人も少なくないことが指摘されています。

初めてアーモンドを食べる場合や不安がある場合は、アレルギー専門医に相談し、血液検査や皮膚テスト、必要に応じて医師の管理下での食物負荷試験を行って、安全性を確認することが最も安心な方法です。

ピーナッツアレルギーの場合、食べてはいけないものは何ですか?

ピーナッツと加工品、混入の可能性がある食品を避けましょう。表示確認が必須です。

ピーナッツアレルギーでは、ピーナッツそのものだけでなく、加工品や『見えにくい形』で含まれるピーナッツ、さらに混入の可能性がある食品も幅広く避ける必要があります。まず、ピーナッツ、ピーナッツバター、ピーナッツオイル(特に未精製のもの)、ピーナッツ粉は確実に避けます。クッキーやケーキなどの焼き菓子、チョコレート、グラノーラ、シリアル、キャンディー類は、原材料として使われていたり、製造工程で混入することがあるため注意が必要です。ナッツ入りのおつまみやミックスナッツ類も高リスク食品です。

また、日本でも提供されることの多いアジア料理やタイ料理、インド料理などでは、ピーナッツソースや砕いたピーナッツが「隠し味」として使われることがあります。チリソース、ペースト(バジルを使ったナッツ入りソース)、植物由来の代替肉、ドレッシングなどに含まれる場合もあるため、外食時は必ず確認します。

食品表示では、日本ではピーナッツは表示義務のある特定原材料に含まれていますが、「本品製造工場ではピーナッツを含む製品を製造しています」といった注意表示がある場合は、混入(コンタミネーション)の可能性を考えて避ける方が安全です。アイスクリーム、冷凍食品、春巻き、香辛料など、一見関係なさそうな食品にも注意が必要です。

なお、ナッツ類全てを必ず避ける必要があるわけではありませんが、アーモンドやカシューナッツなどに対して別のアレルギーを併発する人もいます。初めて食べる場合や不安がある場合は、事前に医師へ相談すると安心です。

ピーナッツアレルギーの場合、日常生活で気を付けることはありますか?

誤食防止が最も重要です。表示確認・外食時の申告・エピペン携帯が基本です。

ピーナッツアレルギーでは、日常生活の中でピーナッツを確実に避ける工夫と、万が一誤って食べてしまった場合にすぐ対応できる準備がとても重要です。食事の際は、毎回原材料表示を確認することが基本です。ピーナッツそのものだけでなく、ピーナッツオイルやピーナッツバター、洋菓子、アジア料理などに、気づかないうちに含まれていることがあります。また、同じ工場や調理器具を使うことで微量が混ざる「コンタミネーション」にも注意が必要です。「may contain peanuts(ピーナッツが含まれる可能性があります)」と書かれている食品は避ける方が安全です。

外食では、必ず店員にアレルギーがあることを伝え、調理中の混入がないか確認します。ビュッフェや共有キッチンでは特に注意が必要です。誤食に備えて、エピペン(アドレナリン自己注射薬)は常に2本携帯し、家族や学校・保育園、習い事の指導者など、周囲の大人が使い方を理解しておくことが大切です。子どもの場合は、友だち同士で食べ物を分け合わないことや、安全なおやつを持参する工夫も必要です。

また、ピーナッツをよく使うアジア料理やタイ料理、キャンディーや焼き菓子だけでなく、化粧品やローションなど、食品以外に含まれる場合もあります。乳幼児では、皮膚からアレルギーが起こりやすくなることがあるため、日常的なスキンケアも大切です。

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  2. 医師執筆/監修

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宮城県立こども病院 小児科

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