COPDの症状を重症度別(ステージ別)に教えてください。
軽度では、無症状か咳や痰のみです。その後、歩行時の息切れなどがあり、進行すると呼吸不全となります。
COPDでは呼吸機能検査を行い、気流閉塞(気管支が細くなり、息を早く吐き出せなくなること)の重症度を測ります。その結果に基づき、I期からIV期に病期を分類することができます。
COPDの重症度としては、この病期分類に加えて、息切れやなどの症状や悪化の程度を考慮し、総合的に判断されます。通常は、COPDが重症化するにしたがって気流閉塞が悪化し、息切れが増加したり頻繁に現れます。
COPDの進行に伴い、以下のような症状が現れます。
軽度(I期)
咳や痰が主な症状で、特に朝方に多く見られます。
中等度(II期)
日常的な活動(例: 歩行、階段の昇り降り)で息切れが感じられるようになります。
重度(III期)
軽い家事や短い距離の歩行でも息切れが頻繁に起こり、活動が制限されます。
最重度(IV期)
安静時でも息切れがあり、酸素療法が必要になることがあります。呼吸不全のリスクが高まり、生活の質が大きく低下します。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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