低血圧症になりやすい人の特徴を教えてください。

やせ型で虚弱体質の若い女性や、高齢者、心臓病など持病を持つ人などがなりやすいです。低血圧症の約9割を占める本態性低血圧症は、特定の原因疾患を伴わず、体質的な要因で慢性的に血圧が低い状態です。以下のような人がなりやすい傾向があります。

若い女性

低血圧症は男性より女性に多く、特に20〜30代の女性に多いとされています。女性の血圧は、高齢に達するまでは男性より低い傾向があります。

やせ型・虚弱体質

一般に無力性体質を示し、やせ型で蒼白い顔色をしています。疲労を感じやすく、無気力な体質、冷え性などの特徴を持つ人が多いです。

一方、病気や薬の影響で血圧の調整がうまくいかなくなることで低血圧症になる人の特徴は以下のようなものがあります。

高齢者

加齢により起立性低血圧が増加します。高齢者は体の血圧を調整する機能が低下しているため、血圧が低下しやすくなります。

特定の病気を合併している人

• 糖尿病
• 心臓の病気（心血管疾患、心臓弁膜症など）
• 神経系の病気（パーキンソン病、多系統萎縮症など）

特定の薬を服用している人

高血圧の薬（降圧薬）や、抗うつ薬、パーキンソン病の治療薬など、血圧を下げる作用がある薬の影響を受けている人。