くも膜下出血
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更新日:9/19/2023
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くも膜下出血について「ユビー」でわかること
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くも膜下出血と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
頭痛がある・頭が重い
- 症状の程度
- 人生最大の痛み、もしくは想像出来る中で最大の痛み
- 症状の出方
- 全く前ぶれもなく、ある瞬間から激しい症状が出現した
くも膜下出血のQ&A
- A.
脳と、脳を包んでいる「くも膜」の間に出血が起こる病気です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る脳の中にできた血管のこぶ(動脈瘤)が破裂することで、脳を包んでいる膜である「くも膜」と脳の間に出血が生じる病気です。
生じた出血で脳が圧迫されることにより、突然激しい頭痛や吐き気、嘔吐などの症状が見られ、ひどい時には意識を失うこともあります。 - A.
40〜50代以上に多く、男性よりも女性の方がなりやすいとされています。
解説40~50代以上の年齢層の方がなりやすいと言われますが、若い方でも発症する可能性がある病気です。
また、男性よりも女性のほうが発症しやすい傾向にあり、男女比は1:2と言われています。
女性の世代別では特に60歳以上の女性で発症の危険性が高まると言われているため、疑わしい症状が見られる場合には早めの受診を心がけましょう。
その他、高血圧の方、喫煙の習慣がある方、極端に飲酒量が多い方、家族で同じ病気を持つ人がいる方は、発症の危険性が高まるとされています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
田村 晃. EBMに基づく脳神経疾患の基本治療指針 第4版. メジカルビュー社, 2017. - A.
一般的には、脳動脈瘤の破裂が主な原因とされています。
解説くも膜下出血の多くは脳動脈瘤の破裂が原因で起こります。
脳動脈瘤の形成および破裂の危険性は、高血圧や喫煙、過度の飲酒などで高まるとされています。
また、脳動脈瘤以外の脳の血管の問題が原因となることもありますが、出血するまでは症状が起こらず、原因となる病気などが見つけられないケースも多くあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
脳動脈瘤や脳動脈奇形、もやもや病などが挙げられます。
解説脳動脈瘤や脳動脈奇形、もやもや病といった脳の血管の異常が挙げられます。
ただし、これらの病気を持つ方が必ずしも全員くも膜下出血を起こすわけではありません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016. - A.
くも膜下出血は放っておいても自然に治る病気ではありません。命に関わることもあるので、すぐに病院で治療を受けましょう。
解説放置してしまうと出血量がさらに増えたり、血管の攣縮(れんしゅく:血管が異常に細くなって血流が悪化すること)が起こったりと、脳の機能が障害され、どんどん症状が悪くなるおそれがあります。
場合によっては命に関わることがありますので、疑わしい症状があればすぐに病院を受診しましょう。
症状の詳細についてはこちらのページをご覧ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
日本における発症率は、10万人に20人程度だと言われています。
解説日本では1年間に、10万人あたり約20人の方が発症すると報告されています。
割合としては女性の発症例が多く、10万人あたりの発症率は男性19.5人、女性24.6人となっています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
主な原因となる脳動脈瘤は、血のつながりのある家族で病歴がある方がいる場合、少し見つかりやすい傾向にあります。
解説くも膜下出血という病気自体が遺伝するわけではありません。
ただし、主な原因となる脳動脈瘤は、血のつながりのある家族の中で持っている方がいると、発症のリスクが高まると言われています。
具体的には、脳動脈瘤になったことのある人が家族内にいる方のうち、約4%に発症が認められるという報告があります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
禁煙、過度の飲酒をしないこと、高血圧をきちんと治療することなどが大切です。
解説くも膜下出血は脳の中にできた血管のこぶ(動脈瘤)が破裂することで起こるため、動脈瘤を予防すれば発症しません。
動脈瘤の予防のためには、禁煙を行い、お酒の飲み過ぎを避けることが大切です。
また、高血圧の治療も重要なため、高血圧の持病がある方は病院を定期的に受診し、血圧の管理をしましょう。
また、脳ドッグなどでたまたま脳動脈瘤が見つかった場合、危険度は大きさや場所によって異なるため、治療の方針などについては専門の医師と相談しましょう。- 家族に同じ病気の方がいる
- 高血圧がある
- 喫煙歴が長い
など、ある程度リスクをお持ちの方は、脳ドッグ受診の検討をおすすめします。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
社会復帰可能な方と重い後遺症が残る方、亡くなる方がそれぞれ約3分の1ずつと言われています。
解説くも膜下出血は患者さんごとに症状の重さが異なる病気です。
報告や統計によって差がありますが、重い後遺症が残る方が約40%、亡くなられる方は10~67%とも言われています。
ただし、なかにはまったく後遺症を残さずに回復される方もいます。
致命的なリスクを伴う病気であることは確かなので、脳動脈瘤の予防に努めて発症を未然に防ぐことが望ましいのは間違いありません。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
突然の激しい頭痛や吐き気、意識がはっきりしなくなるといった症状が見られます。
解説よく見られる症状としては、
- 突然の経験したことのないほど激しい頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 意識がはっきりしなくなるなどの意識障害
- 首の後ろの痛み
- 血圧の乱高下
などがあります。
痙攣(けいれん)発作を起こすこともあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016. - A.
脳出血、髄膜炎、動脈解離、片頭痛、群発頭痛などが挙げられます。
解説激しい頭痛が見られる他の病気としては、くも膜下出血以外に、
- 脳出血
- 髄膜炎
- 動脈解離
- 片頭痛
- 群発頭痛
なども考えられます。
また、稀ではありますが、脳梗塞でも頭痛と吐き気・嘔吐が見られることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016. - A.
多くは頭のCT検査で診断できます。
解説頭の中で出血が起きていることを確認して診断します。
そのために、頭部CTなどの画像検査や、髄液を背骨の間から採る検査などをします。
くも膜下腔に出た血液は時間の経過とともに髄液で希釈されてしまうため、発症からCT検査実施までの時間が長くなるほどCTによる診断が困難になると言われています。
疑わしい症状があれば、時間を置かずにできる限り早く受診することで、誤診を防ぐことができます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019対応]、神経内科ハンドブック鑑別診断と治療第5版
- A.
頭のCT検査を行います。場合によってはMRI検査を行うこともあります。
解説くも膜下出血かどうかを診断するために、まず頭部のCT検査で出血の有無を確認するのが一般的です。
より詳しく調べるために、造影剤を使った検査、MRI検査、腰に針を刺して髄液を採る検査などを行うこともあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016. - A.
血圧を下げるなど、出血を増やさないための治療を行います。動脈瘤の再破裂を防ぐための手術を実施することもあります。
解説出血が悪化しないように、血圧を下げるなどの治療を行います。
検査で出血の原因である動脈瘤(動脈の一部がこぶのように大きくなったもの)が見つかれば、再び破裂するのを防ぐ緊急手術がなされることがあります。
心臓や呼吸など全身の管理も行っていきます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016.
水澤 英洋. 今日の神経疾患治療指針第2版. 医学書院, 2013. - A.
動脈瘤が見つかれば緊急手術を行い、その後2週間ほど薬を用いた治療を続けます。状態が安定したらリハビリを行っていきます。
解説まずは出血を悪化させないための治療を行います。
頭部のCT検査などで動脈瘤が見つかった場合、再破裂を防ぐための緊急手術を実施します。
手術後は、再び症状が悪くならないよう、2週間ほど薬での治療を続けます。
不安定な時期を乗り越えたあとは、症状にあわせてリハビリが行われます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019対応]、神経内科ハンドブック鑑別診断と治療第5版
- A.
発症から時間が経った後に起こりやすい合併症である水頭症に注意しましょう。
解説退院する際には、担当の先生から今後の受診について説明があると思いますので、わからないことがあればよく聞いておきましょう。
発症から時間が経ったあとに起こりやすい「水頭症」と呼ばれる合併症の有無などの確認のため、CTやMRIといった検査の定期的な受診を指示をされることがありますので、きちんと受診してください。
ご家庭では、処方された薬を忘れずに飲むとともに、血圧管理の徹底を心がけましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
水野 美邦. 神経内科ハンドブック第5版. 医学書院, 2016. - A.
軽症であれば数週間で退院できますが、重症の場合は数ヶ月入院が必要になる場合もあります。
解説症状が起こり始めてからすぐの急性期の治療として2週間~1か月程度、症状によってはもう少し長くなることもあります。
また、後遺症があれば病院を移り、さらに数か月間リハビリ入院を行うこともあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
神経内科ハンドブック鑑別診断と治療第5版
水澤 英洋. 今日の神経疾患治療指針第2版. 医学書院, 2013. - A.
急性期を過ぎた後は、血圧のコントロールや痙攣発作の予防が必要な場合に薬が処方されます。いずれやめられる薬もあります。
解説病気になり始めた時期である急性期を過ぎた後は、患者さんの状態に応じて、血圧のコントロールや痙攣発作の予防のための薬が処方されます。
継続的に飲む必要のある薬もありますので、服薬については医師の指示に従いましょう。
いずれやめられる薬もありますので、主治医の先生と適宜相談するのがよいでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
血圧を下げる薬や脳のむくみをとる薬、痙攣発作の予防薬などが、患者さんごとの状態にあわせて使われます。
解説病気になり始めた時期である急性期に用いられる薬には、主に以下のものがあります。
- 血圧を下げる薬
- 脳のむくみをとる薬
- 痙攣発作の予防薬
- 痛み止めや鎮静剤
時期によって、脳の血管の攣縮(れんしゅく:血管が異常に細くなって血流が悪化すること)を予防する薬も使われます。
アレルギーを起こしたり、肝臓や腎臓への負担をかけたりといった副作用が出ることがあります。治療中に、状態や血液を見て副作用が起こっていないか確認していきます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
- A.
疑わしい症状があればすぐに医療機関を受診しましょう。救急車を呼び、本人はなるべく安静にしておきましょう。
解説今まで経験したことがないくらいの激しい頭痛が突然起こったり、吐き気や目まいを感じたりしたら、ためらわずに救急車を呼びましょう。
くも膜下出血の典型的な症状についてはこちらをご覧ください。
命に関わる場合も少なくないため、おかしいなと感じたら、様子を見ることなくすぐに救急要請を行ってください。
また、救急車が到着するまでの間は、患者さんはむやみに動かず、横になって安静を保つようにしましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019対応]、神経内科ハンドブック鑑別診断と治療第5版
- A.
緊急度の高い病気ですので、救急要請を行うか、救急外来を受診しましょう。
解説くも膜下出血を専門とするのは、脳神経外科や脳神経内科です。
ただし、くも膜下出血は緊急度の高い病気のため、疑わしい症状が見られた場合は、予約なしでも受診できる救急外来など、すぐに診察してもらえる病院を探しましょう。
受診先に心当たりがなければ、救急車を呼ぶのも手です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン[追補2019]委員会. 脳卒中ガイドライン2015[追補2019],2019.
くも膜下出血について、医師からのよくある質問
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- 頭痛がありますか?あるいは頭が重いですか?
- 周りから見て、辻褄が合わない会話やおかしな行動をとるようになったと感じますか?
- 体のだるさはありますか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 神経内科
- 内科