好酸球性多発血管炎性肉芽腫症で障害年金は受給できますか?
「好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)」という病名がついているだけで自動的にもらえるわけではありません。しかし、神経の障害による手足の麻痺、重い呼吸器症状、あるいは複数の臓器の不調などによって、日常生活や仕事にどれくらい支障が出ているか(総合的な重症度)に応じて、障害年金の対象(1〜3級)になる可能性があります。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症とは
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧称:チャーグ・ストラウス症候群)は、気管支喘息や副鼻腔炎などを背景に、アレルギーに関わる白血球(好酸球)が異常に増えて全身の血管に炎症を起こす国の指定難病(指定難病45)です。「ANCA関連血管炎」の仲間に分類され、手足のしびれや麻痺、発熱、筋肉痛、咳、動悸など、多様な症状を引き起こします。
障害年金の対象になるか?
指定難病に認定されていることと、障害年金がもらえるかどうかは、直接結びつきません。障害年金は「なんという病気か」ではなく、「その病気によって、日々の生活や仕事にどれほどの制限が出ているか」という実態に基づいて等級(1〜3級)が判定される仕組みです。そのため、同じ病名であっても、症状の重さによって受給できる場合とできない場合があります。
等級はどのように決まるのか?
この病気専用の判定基準はありません。そのため、現れている主な症状に合わせて、次のような国の認定基準に照らし合わせて審査されます。
- 手足のしびれ・麻痺が中心の場合:「肢体の障害」の基準
- 呼吸器の症状が中心の場合:「呼吸器疾患による障害」の基準
- 心臓や腎臓など複数の不調が絡む場合:「その他の疾患による障害(難病特有の基準)」
【等級の目安】
- 1級: 日常生活の動作がほとんど自分でできず、常に介助が必要な程度
- 2級: 日常生活が著しい制限を受ける、または人に助けてもらう必要がある程度
- 3級: 仕事が制限を受けたり、労働に著しい制限が加えられたりする程度
申請に向けた注意点
障害年金の申請には、専門的なルールに沿った医師の診断書や、日々の生活状況を詳しく書いた書類の提出が必要です。手足の麻痺や呼吸の苦しさなどが原因で、仕事や普段の生活に大きな支障を感じている場合は、まずはかかりつけの医師に相談したり、お近くの年金事務所や専門家(社会保険労務士など)に確認してみることをご検討ください。
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(参考文献)
難病情報センター.“好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(指定難病45)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/3877,(参照 2026-08-19).
日本年金機構.“国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第18節 その他の疾患による障害”.日本年金機構.https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/seido/shougainenkin/ninteikijun/20140604.files/3-1-18.pdf,(参照 2026-08-19).
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業. ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023. 診断と治療社. 2023
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編集・監修基準について
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京都大学iPS細胞研究所 呼吸器内科
山形 昂 監修
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