頚髄損傷のレベルについて教えてください。
頚髄損傷のレベルは、首の神経がどこで損傷を受けているかを表します。体の動きや生活でできることの目安になります。
頚髄は、一番上からC1、C2...と、C8まで8つの「髄節(ずいせつ)」という単位に分けられます。頚髄損傷の「レベル」は、どこの髄節で障害を受けているか、どこの髄節より上で健康な機能が残っているかということを理解するために重要となります。
このレベルの診断は、麻痺の範囲を判断するだけでなく、将来的にどのくらいの体の動きができるようになるか(日常生活動作、ADL)を予測する上でも、とても大切な情報になります。例えば、頚髄のレベルによって、次のような体の機能が残ります。
- C5レベル: 肘を曲げることができる
- C6レベル: 手首を反らせることができる
- C7レベル: 肘を伸ばすことができる
- C8レベル: 指を曲げることができる
このように、損傷のレベルを知ることで、今後のリハビリテーションの目標を具体的に立てることができます。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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