頚髄損傷で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬が効かない場合は、リハビリテーションを強化したり、痛みを和らげる別の方法を試したりします。
頚髄損傷の治療は、薬だけではありません。もし薬が十分に効果を発揮しない場合でも、以下のようなさまざまなアプローチを組み合わせることで、症状の改善や生活の質の向上を目指します。
リハビリテーションの強化
- 麻痺している部分の機能回復を促す訓練をさらに進めます。残っている機能を最大限に活用するための工夫や練習を行います。
痛みの管理
- 作業療法などを通して、患者さんの気分をリフレッシュさせたり、痛みに意識が向きすぎないようにする方法をとることがあります。同時に、体の状態に合わせた運動・スポーツを取り入れることがあります。
- 筋肉が強くつっぱってしまう「痙縮(けいしゅく)」という症状が薬で抑えられない場合は、筋肉の緊張を和らげるための神経ブロック療法といった治療が、リハビリと合わせて行われることもあります。
以上のように、薬だけに頼らず患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最もよい方法を医師やリハビリの専門家が一緒に考え、生活の質を向上させるためのサポートをしていきます。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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