頚髄損傷の完全損傷とはなんですか?
頚髄損傷の完全損傷とは、損傷した頚髄より下のすべての運動や感覚の機能が完全に失われた状態です。
脊髄損傷は、その損傷の程度によって「完全損傷」と「不全損傷」に分けられます。
- 完全損傷とは、脊髄が傷ついた場所より下の部分で、手足の動き(運動機能)も、触れたりする感覚(感覚機能)も、すべて完全に失われてしまう状態を指します。同時に排泄機能にも大きな障害を生じてしまい、肛門周りの感覚がまったくなくなって、自分で締めることができない状態となります。
- 不全損傷とは、運動や感覚の機能が低下しているものの、一部の機能が残っている状態です。排泄機能では、肛門の穴の周りの感覚や締める力が残存します。
このように、完全損傷と不全損傷では、残る機能の程度が大きく異なるため、治療やリハビリテーションの計画も、それぞれに合わせたものになります。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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