頚髄損傷ではどのような症状がありますか?
損傷部位より下での手足の運動や感覚の麻痺、排泄の障害、自律神経の異常などがみられます。
頚髄損傷の症状は、傷ついた場所によってさまざまです。主に次のようなものがあります。
- 運動麻痺と感覚障害
- 手足の力が入りにくくなったり、動かせなくなったりします。
- 触られたり、暑さや冷たさを感じにくくなったりします。
- 損傷した頚髄のレベルによって、どこまで動かせるか(例えば、肘が曲げられる、手首が反らせるなど)が変わってきます。
- 褥瘡(じょくそう): いわゆる床ずれです。感覚が低下して痛みがわかりにくくなったり、うまく寝返りを打ったりすることができなくなることで生じます。
- 排尿・排便の障害:排尿や排便のコントロールが難しくなります。
- 自律神経の症状
- 起立性低血圧:座ったり立ち上がったりしたときに、血圧が急に下がってめまいや意識を失うことがあります。
- 体温調節障害:体温をうまく調節できなくなり、外の気温に影響されやすくなります。
- 自律神経の過剰反射:血圧が急に上がったり、体が赤くなったり、冷や汗をかいたり、脈が遅くなったりすることがあります。
これらの症状がみられるかどうかは、頚髄の損傷の状態によって大きく異なります。正確な現状の把握や今後の予測については、主治医の説明を十分に聞くようにしましょう。


頚髄損傷について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、ご利用ください。
頚髄損傷について、気になる症状はありますか?
もっとも当てはまる項目を選択してください。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
Mark Gil D et al. Epidemiological Profile of Patients with Traumatic Cervical Spinal Cord Injury. International Journal of Orthopaedics. 2020, 7, 1256-1259.
Venu M. Nemani et al. The Management of Unstable Cervical Spine Injuries. trauma and intensive medicine. 2014, 16, e75642.
Jessica McCallum et al. Cervical spine injuries in adults 65 years after low-level falls – A systematic review and meta-analysis. Am J Emerg Med. 2023, 67, 144-155.
Isaac Okereke et al. The Management of Cervical Spine Injuries – A Literature Review. Orthop Res Rev. 2021, 13, 151–162.
長谷川 淳ほか. 非骨傷性頚髄損傷. IRYO. 2012, 66, 510-515.
Kathleen A Martin Ginis et al. Evidence-based scientific exercise guidelines for adults with spinal cord injury: an update and a new guideline. Spinal Cord. 2018, 56, 308-321.
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
頚髄損傷
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです