頚髄損傷の場合、主にどのような治療をしますか?
まずは損傷部位を固定し、手術の必要性を判断します。同時に、状況に合わせたリハビリを進めます。
頚髄損傷の治療には、大きく分けて「保存療法(手術をしない治療)」と「手術療法」があります。まず患者さんの全身の状態を安定させたうえで、神経へのさらなるダメージを防ぐことが重要です。
- 初期対応: 頚椎カラーや脊椎ボードで首をしっかりと固定し、体の動きを最小限にします。
- 検査: レントゲン、CT、MRIといった画像検査を行い、骨や靭帯、脊髄の状態を詳しく調べます。
- 保存療法: ハローベストや頚椎装具という特別な器具を使って首を固定したりします。
- 手術療法: 損傷により頚椎が不安定な場合や、神経の圧迫が強い場合などに行われます。手術の目的は、圧迫されている神経を解放し、脊椎を安定させることです。状況によっては緊急手術が行われる場合があります。
どの治療法を選ぶかは、損傷の程度や患者さんの状態によって医師が判断します。治療の目的は、脊髄損傷の悪化を防ぎ、脊椎を安定させて、その後のリハビリテーションをスムーズに進めることです。


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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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