皮膚エリテマトーデスが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
皮膚エリテマトーデスによる皮膚症状が拡大・持続・悪化する場合や、発熱・関節痛など全身症状を伴う場合は、医療機関への受診をご検討ください。
皮膚エリテマトーデス(CLE)が疑われるときの症状の特徴と、受診を考えるタイミングを整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とは
エリテマトーデスには、全身に症状が起きる全身性エリテマトーデス(SLE)と、皮膚だけに症状が出る皮膚エリテマトーデス(CLE)があるとされています。
皮膚エリテマトーデスの症状
疑うきっかけとなる代表的な皮膚症状として、以下が挙げられます。
- 蝶形紅斑:頬から鼻にかけて蝶のような形に広がる赤み
- 円板状紅斑:境界がはっきりした円形〜楕円形の赤い盛り上がり
- 日光過敏症:日光に当たった部位に症状が出やすい
これらの症状は、皮膚だけにとどまる場合と、全身性エリテマトーデス(SLE)などの部分症状として現れる場合の両方があるとされています。
皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデス(SLE)の違い
CLEとSLEは別の診断概念として扱われており、ガイドラインでも治療方針の適応判断が分けて記載されています。同じような皮膚症状でも、皮膚だけの問題か、全身性の病気の一部かによって、その後の対応が変わってくる点が異なります。
皮膚エリテマトーデスが疑われるときの検査
皮膚エリテマトーデスの診断では、皮膚症状に加えて血液・尿検査を組み合わせ、総合的に判断されるとされています。皮膚エリテマトーデスの症状は、膠原病(こうげんびょう。関節や皮膚など複数の部位に炎症が起こる病気の総称)を診る皮膚科、または免疫/膠原病内科医が対応する疾患とされています。
皮膚エリテマトーデスの受診の目安
限局した皮膚エリテマトーデスは、外用剤(塗り薬)による治療が第一選択とされていますが、効果が不十分な場合や、症状の範囲が広がる・長引く・悪化するといった変化があるときは、治療方針の見直しが必要になることがあります。発熱や関節痛など全身症状を伴う場合は、皮膚だけの問題ではなく全身性の病気が隠れている可能性もあります。皮膚症状が長引く・広がる場合や、全身症状を伴う場合は、医療機関への受診をご検討ください。
皮膚エリテマトーデスについて、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
澤田 治紀. 皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスに対するヒドロキシクロロキン使用のための簡易ガイドライン. 日本内科学会雑誌. 2017, 106, 2201-2205.
難病情報センター『全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)』https://www.nanbyou.or.jp/entry/215,(参照 2026-08-20).
公益社団法人日本皮膚科学会『膠原病と類縁疾患Q&A SLE Q1:全身性エリテマトーデスとはどういう病気ですか?』https://qa.dermatol.or.jp/qa7/s2_q01.html,(参照 2026-08-20).
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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