皮膚エリテマトーデスで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬が効かないと感じても自己判断で中止せず、医療機関への相談をご検討ください。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の治療で薬が効かないと感じたときは、自己判断で薬を中止・変更せず、これまでの状況を振り返ったうえで医療機関に相談することが大切です。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の治療の基本
皮膚エリテマトーデス(CLE)の治療は、まず外用ステロイド(皮膚に塗るタイプの炎症を抑える薬)から始めるのが基本です。外用薬だけでは効果が不十分な場合や、外用薬の使用が適切でない場合には、抗マラリア薬であるヒドロキシクロロキン(HCQ)の内服が検討されます。「薬が効かない」と感じても、治療には段階があることを知っておくことが大切です。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の薬の効果が出るまでの期間
ヒドロキシクロロキンは、血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)が40日と長く、薬の量が体内で一定になる(平衡状態)まで4ヶ月以上かかるとされています。実際に症状の改善を感じられるまで通常1ヶ月以上かかる、効果がゆっくり現れる薬です。自己判断で中止しないことが重要です。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の薬が効きにくくなる要因
皮膚エリテマトーデス患者1002例を解析した研究では、抗マラリア薬による治療は全体で84.3%に効果がみられましたが、喫煙歴のある人は非喫煙者と比べて薬への反応性が低く、症状の重さを示すスコアも高い傾向にあったと報告されています。禁煙は、薬の効果を十分に発揮させるために見直したい生活習慣のひとつと考えられています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の治療で心がけたい生活習慣
薬物治療に加えて、日光や人工的な紫外線源から皮膚を守る「光防護(遮光)」も重要な対策とされています。具体的には、次のような生活習慣が挙げられます。
- 日焼け止めを使うなど、日光から肌を守る
- 長袖や帽子など、肌の露出を減らす工夫をする
- 屋内でも人工的な紫外線源に気をつける
こうした対策を薬物治療と組み合わせることで、症状の悪化を防ぐ助けになると考えられています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)で薬が効かないときの対応
治療の段階、効果が出るまでの期間、喫煙などの要因を振り返ったうえで、症状が続く場合や不安がある場合は、医療機関への受診をご検討ください。
皮膚エリテマトーデスについて、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
澤田 治紀. 皮膚エリテマトーデスおよび全身性エリテマトーデスに対するヒドロキシクロロキン使用のための簡易ガイドライン. 日本内科学会雑誌. 2017, 106, 2201-2205.
Kuhn A, et al. Influence of smoking on disease severity and antimalarial therapy in cutaneous lupus erythematosus: analysis of 1002 patients from the EUSCLE database. Br J Dermatol. 2014;171(3):571-579.
Kuhn A, Ruland V, Bonsmann G. Cutaneous lupus erythematosus: update of therapeutic options part I. J Am Acad Dermatol. 2011;65(6):e179-193.
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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