皮膚エリテマトーデスの場合、日常生活で気をつけることはありますか?
紫外線対策と禁煙が特に重要とされ、日焼け止めや遮光衣類の使用、皮膚への刺激(外傷・摩擦など)を避けることもすすめられています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の日常生活での注意点を、紫外線対策・禁煙・皮膚への刺激対策を中心に整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の紫外線対策
紫外線(UV-AとUV-B)はCLEの皮疹を悪化させる誘因とされ、無防備な紫外線曝露を避けることが推奨されています。
- 日焼け止め(サンスクリーン剤)や遮光性の衣類・帽子を使用する
- 紫外線が強い正午前後の外出を避ける
- 窓ガラス越しでもUV-Aは通過するため車内・室内でも注意する
- 日焼けマシンの利用は避ける
日焼け止めは1cm²あたり2mgほど塗り、汗や時間経過で効果が落ちるため約3時間おきに塗り直すことが望ましいとされます。うなじ・耳・手の甲など塗り忘れやすい部位にも注意しましょう。
皮膚エリテマトーデス(CLE)と禁煙の関係
喫煙はCLEの悪化因子とされ、能動喫煙・受動喫煙のいずれも避けることが推奨されています。欧州1,002例の解析では、喫煙者は非喫煙者より疾患活動度が高く、抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキンなど)の効果も低いことが示されています。別のメタ分析でも、喫煙者の皮膚症状改善率は非喫煙者の約半分と報告されており、禁煙は治療効果を保つうえでも重要です。
皮膚エリテマトーデス(CLE)で避けたい皮膚への刺激
外傷・摩擦・圧迫・寒冷刺激は、皮膚の同じ部位に皮疹が生じる「ケブネル現象」の誘因となり、特に慢性円板状エリテマトーデス(DLE)で注意が必要とされます。締め付けの強い衣類や摩擦は避けましょう。一部の薬剤がCLEの誘因(薬剤性CLE)となることもあるため、服用中・過去の薬剤を医療機関に伝えることも推奨されています。ビタミンD摂取も留意点として挙げられています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の症状
CLEには慢性円板状エリテマトーデス(DLE)や亜急性皮膚エリテマトーデス(SCLE)などの病型があり、皮膚に限局した症状が特徴です。全身性エリテマトーデス(SLE)とは別の診断概念で、SLEの内臓症状を必ず伴うわけではありません。
皮膚エリテマトーデス(CLE)が悪化したときは
紫外線対策や禁煙、皮膚への刺激の回避に取り組んでも皮疹が広がる・悪化する場合は、自己判断で対応を続けず、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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Chasset F, Francès C, Barete S, Amoura Z, Arnaud L. Influence of smoking on the efficacy of antimalarials in cutaneous lupus: a meta-analysis of the literature. J Am Acad Dermatol. 2015;72(4):634-639.
公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A サンスクリーン剤の使い方」https://qa.dermatol.or.jp/qa2/q13.html,(参照 2026-08-20).
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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