皮膚エリテマトーデスの原因は何がありますか?
皮膚エリテマトーデス(CLE)は自己免疫反応が原因とされ、紫外線が最も確立された誘因で、遺伝・薬剤・喫煙も関与するとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の原因について、免疫のしくみや紫外線との関連を中心に整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とは
エリテマトーデスには、全身に症状が出る全身性エリテマトーデス(SLE)と、皮膚だけに症状が出る皮膚エリテマトーデス(CLE)があり、この2つは別の病気として区別されています。CLEは皮膚に限られたタイプで、以下ではその原因を中心に解説します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の原因
皮膚エリテマトーデス(CLE)の原因には、次のような要因が関わっているとされています。
- 自己免疫反応:自分の免疫が、自分の皮膚の組織を誤って攻撃してしまうことが原因のひとつとされています。
- 遺伝的要因:自然免疫・獲得免疫にかかわる遺伝子の個人差(多型)が発症に関連するとされています。
- 薬剤:一部の薬剤が、薬剤誘発性ループスと呼ばれる皮疹の誘因になることがあり、降圧薬・抗真菌薬・プロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)などが報告されています。
- 喫煙:炎症物質の産生や酸化ストレス(細胞を傷つける反応)の増加を介して発症に関与するとされています。
- 性ホルモン:全身性エリテマトーデス(SLE)に比べ、CLE、特に円板状という亜型では関連が弱いとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)と紫外線の関係
CLEの環境因子の中で最も確立された誘因は、紫外線(UV)への曝露とされています。紫外線を浴びると皮膚表面の細胞(ケラチノサイト)に変化が起こり、炎症物質(サイトカイン)の産生が促されることが発症・悪化に関わると考えられています。実際に、紫外線を浴びたあと、日に当たる部位に紅斑(赤み)や水疱、熱感が出る日光過敏症が、この病気でよくみられます。
皮膚エリテマトーデス(CLE)が疑われるときは
CLEは全身性エリテマトーデス(SLE)とは異なり、症状が皮膚に限られる点が特徴です。日に当たる部位の赤みや水疱、熱感といった変化が続くときは、自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本皮膚科学会『皮膚科Q&A:エリテマトーデス』https://qa.dermatol.or.jp/qa7/s2_q01.html,(参照 2026-08-20).
do Vale ECS, Garcia LC. Cutaneous lupus erythematosus: a review of etiopathogenic, clinical, diagnostic and therapeutic aspects. An Bras Dermatol. 2023 May-Jun;98(3):355-372.
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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