「皮膚エリテマトーデス」とはどのような病気ですか?
皮膚エリテマトーデス(CLE)は、皮膚の皮疹を主症状とする自己免疫性の疾患で、全身性エリテマトーデス(SLE)を合併する場合としない場合があります。
皮膚エリテマトーデス(CLE)がどのような病気か、全身性エリテマトーデス(SLE)との違いや症状の分類、原因や治療の方向性を順に整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とは
エリテマトーデスとは、皮膚を含むさまざまな臓器に炎症が起こる自己免疫性結合組織疾患(免疫の異常によって自分自身の組織を攻撃してしまう病気)の総称です。このうち、皮膚症状を主体とするタイプを皮膚エリテマトーデス(CLE)と呼びます。
皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデス(SLE)の違い
CLEと全身性エリテマトーデス(SLE)はいずれもエリテマトーデスに含まれますが、範囲が異なります。SLEは皮膚症状に加えて発熱・関節痛・口腔潰瘍・日光過敏・貧血・タンパク尿などの全身症状を伴い、複数の臓器に障害を及ぼす病気です。一方でCLEは、SLEを合併する場合と合併しない場合の両方があるとされています。
皮膚エリテマトーデスの症状と分類
CLEは皮疹の現れ方や経過によって、急性皮膚エリテマトーデス・亜急性皮膚エリテマトーデス・慢性皮膚エリテマトーデス(円板状エリテマトーデスなど)の3つの病型に分けられます。
- 急性皮膚エリテマトーデス: 頬などにみられる蝶形紅斑(ちょうけいこうはん、頬を中心に左右対称に広がる赤み)が代表的です
- 亜急性皮膚エリテマトーデス: 輪状に広がる皮疹(亜急性皮膚ループス)がみられます
- 慢性皮膚エリテマトーデス(円板状エリテマトーデスなど): 円板(コイン)状の紅斑(円板状ループス)が続き、瘢痕(傷あと)を残すことがあります。
これらに加え、日光(紫外線)で皮疹が悪化する日光過敏がみられることもあります。
皮膚エリテマトーデスの原因
CLEは、免疫の働きに異常が生じて自分自身の皮膚を攻撃してしまう自己免疫性の疾患です。日光(紫外線)で皮疹が悪化しやすいことも知られています。
皮膚エリテマトーデスの治療
CLEの治療は、皮膚症状に限られている場合、まずステロイドなどの外用薬を用いることが基本とされています。外用薬の効果が不十分な場合や、皮疹が瘢痕化している場合には、ヒドロキシクロロキンという薬剤の併用が検討されることがあります。症状が続く場合は、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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