皮膚エリテマトーデスが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚エリテマトーデス(CLE)は皮膚症状が主体の自己免疫疾患で、主な受診先は皮膚科です。全身性エリテマトーデス(SLE)とは異なります。
皮膚エリテマトーデスが疑われるときの受診科について、皮膚エリテマトーデスの特徴や全身性エリテマトーデス(SLE)との違いとあわせて整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とは
皮膚エリテマトーデス(CLE)は、自己免疫疾患(免疫の異常により自分自身の組織を攻撃してしまう病気)である「エリテマトーデス」のうち、皮膚症状を主体とするタイプです。
皮膚エリテマトーデスの症状
皮膚エリテマトーデスの症状は、皮膚に限られる点が特徴です。
皮膚エリテマトーデスが疑われる場合の受診科
受診を検討する診療科は皮膚科です。日本皮膚科学会は、CLEを診療する医師として皮膚科医を挙げており、皮膚科が主な受診科であることを示しています。国際ガイドラインでも、皮膚科医と免疫/膠原病内科医(関節や免疫の病気の専門医)が協力してCLEを診療する指針が示されています。少しでも全身症状を伴う場合は、免疫/膠原病内科の受診も検討しましょう。
皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデス(SLE)の違い
両者の違いは、症状が皮膚に限られるか、全身の臓器に及ぶかという点です。国際ガイドラインでは、CLEの診断は臨床所見(見た目の症状)と組織病理学的所見(皮膚を採取し顕微鏡で調べる検査)の評価に主に基づき、全身症状を評価してSLEの可能性を除外する考え方が示されています。
皮膚エリテマトーデスの治療
皮膚エリテマトーデスの治療は、皮疹の範囲や重症度に応じて検討されます。ガイドラインでは、限られた範囲の皮疹には外用ステロイド薬や外用のカルシニューリン阻害薬(免疫抑制外用薬)を第一選択とし、重症例には抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキンなど)を全身治療の第一選択とする方針が示されています。日本皮膚科学会の手引きでも、外用薬の効果が不十分な場合はヒドロキシクロロキンの内服を考慮するとされています。皮膚エリテマトーデスが疑われる症状に気づいた場合は、医療機関への受診をご検討ください。
皮膚エリテマトーデスについて、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
古川福実、衛藤光、谷川瑛子ほか.ヒドロキシクロロキン適正使用の手引き.日本皮膚科学会雑誌.2015;125(11):2049-2060.
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Kuhn A, et al. S2k guideline for treatment of cutaneous lupus erythematosus - guided by the European Dermatology Forum (EDF) in cooperation with the European Academy of Dermatology and Venereology (EADV). J Eur Acad Dermatol Venereol. 2017;31(3):389-404.
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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