皮膚エリテマトーデスには初期症状はありますか?
皮膚エリテマトーデス(CLE)では、顔や耳など日光の当たる部位に、円板状で鱗屑を伴う紅斑などの皮疹が初期にみられることがあるとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)で初期にみられやすい皮疹の特徴と、全身性エリテマトーデス(SLE)との違いを整理します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とはどんな病気?
エリテマトーデスは、全身に症状が出る全身性エリテマトーデス(SLE)と、皮膚だけに症状が出る皮膚エリテマトーデス(CLE)に分けられます。CLEは皮膚に限局した疾患で、SLEのような全身の炎症は伴いません。
皮膚エリテマトーデスの初期に多い皮疹の特徴
CLEの皮膚症状としては、次のようなものが報告されています。
- 円板状(コインのような丸い形)で表面にかさつき(鱗屑)を伴う紅斑。顔・耳・首まわりなど日光の当たる部位(日光露出部)にできやすいとされています
- 日光過敏症:日光の当たった部位に紅斑や水ぶくれ、熱っぽさが出る反応
- レイノー現象(手足の血流が悪くなり皮膚の色が変わる現象)や、凍瘡(しもやけ)のような赤み
CLEは急性型・亜急性型・慢性型に分けられることがあり、亜急性型では乾癬(かんせん)に似た、または輪(リング)状の紅斑がみられることもあるとされています。慢性型に含まれる円板状皮膚エリテマトーデス(DLE)も、日光の当たる部位に生じやすいタイプとして報告されています。
皮膚エリテマトーデスと全身性エリテマトーデス(SLE)の違い
CLEとSLEは別の診断概念です。CLEは皮膚だけに症状が出るのに対し、SLEは皮膚症状に加えて全身に症状が及ぶ病気とされています。深在性エリテマトーデス(皮下脂肪の炎症を伴う皮疹)は単独で生じることもあれば、SLEの一部症状として現れることもあり、CLEが単独の疾患・全身性疾患の一部のいずれとしても位置づけられうる裏付けとなっています。DLEの患者さんの多くは全身の病気を伴わないとされていますが、一部はSLEの徴候として現れることもあると報告されています。
皮膚エリテマトーデスの初期症状に気づいたときは
顔や耳など日光の当たる部位に、治りにくい紅斑や皮疹が続く場合は、自己判断せず、早めに医療機関への受診をご検討ください。
皮膚エリテマトーデスについて、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A エリテマトーデス Q1」https://qa.dermatol.or.jp/qa7/s2_q01.html,(参照 2026-08-20).
難病情報センター「全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/359,(参照 2026-08-20).
Fijałkowska A, Kądziela M, Żebrowska A. The Spectrum of Cutaneous Manifestations in Lupus Erythematosus: A Comprehensive Review. J Clin Med. 2024;13(8):2419.
Sukumaran S, Sathe NC. Discoid Lupus Erythematosus. StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2026.
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
公開日:
最終更新日:
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
