皮膚エリテマトーデスと診断するためにどのような検査をしますか?
皮膚エリテマトーデスの診断は皮膚生検が中心で、血液検査は補助的な位置づけとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の診断では、皮膚生検(皮膚の一部を採取して調べる検査)が最も中心となる検査で、これに問診・視診や血液検査などを組み合わせて診断します。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の診断の進め方
皮膚エリテマトーデス(CLE)の診断は、まず問診・視診で皮疹(ひしん、皮膚の発疹)の形や色、分布を確認することから始まります。そのうえで、診察でわかる特徴(臨床所見)に、皮膚の一部を採取して調べる検査(皮膚生検)や、血液検査などを組み合わせて診断するとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の皮膚生検・病理組織検査
皮膚生検とは、皮疹の一部を採取し、顕微鏡で組織を観察する検査です。皮膚エリテマトーデス(CLE)には複数のタイプがありますが、いずれも主にこの臨床所見と、組織を調べた結果(組織病理・検査所見)の組み合わせによって識別されるとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の直接免疫蛍光法(DIF)
直接免疫蛍光法(DIF)は、皮膚生検で採取した組織を使い、皮膚の特定の部位に免疫物質が沈着していないかを調べる検査です。「ループスバンドテスト」とも呼ばれます。256例を検討した報告では、この検査で病気がある人を正しく見つけられる力(感度)は17.6%と低いものの、病気ではないことを正しく確認できる力(特異度)は98.8%と高く、診断を補助する検査として位置づけられるとされています。
皮膚エリテマトーデス(CLE)とSLEで異なる検査の重心
似た名前の全身性エリテマトーデス(SLE)と皮膚エリテマトーデス(CLE)は、別の病気であり、検査の重心も異なります。SLEの診断では、自己抗体(免疫の異常でできる抗体)や補体(免疫に関わるたんぱく質)の値など、血液検査の所見を中心に判定します。一方、CLEの診断では、皮膚生検による病理組織検査が中心となる点が特徴です。
皮膚エリテマトーデス(CLE)の血液検査の位置づけ
皮膚エリテマトーデス(CLE)でも、血液検査・免疫学的検査は診断の一部として行われます。ただし、SLEのように血液検査だけで判定するのではなく、皮膚生検の所見を補う位置づけとされています。気になる皮疹が続く場合は、医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
難病情報センター「全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/215,(参照 2026-08-20).
Vale ECSD, Garcia LC. Cutaneous lupus erythematosus: a review of etiopathogenic, clinical, diagnostic and therapeutic aspects. An Bras Dermatol. 2023;98(3):355-372.
Ni Maolcatha S, Nic Dhonncha E, O'Connor C, Dinneen S, Heffron CCBB. The lupus band test: A review of the sensitivity and specificity in the diagnosis of lupus erythematosus. Skin Health Dis. 2023;3(4):e205.
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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