シャルコー・マリー・トゥース病にはリハビリが有効ですか?
有効です。リハビリで筋力維持や関節可動域の保持、歩行能力の維持が期待できます。
シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth病、CMT)において、リハビリテーションは日常生活の機能維持に非常に有効です。
CMTは遺伝子の変異による末梢神経の機能障害であり、病気そのものを治す薬はありません。しかし、リハビリを早期かつ継続的に行うことで、筋力低下や関節の硬直を遅らせ、歩行や日常生活の自立を長く維持できるため、リハビリは非常に重要な治療のひとつです。
リハビリに期待される効果は、以下のとおりです。
- 筋力維持・筋萎縮予防
- 足首やふくらはぎ、手指の筋力低下を遅らせる
- 筋力を保つことで歩行や握力の低下を最小限に抑える
- 関節可動域の保持
- 足首、膝、手首、指などの関節の柔軟性を保つ
- 硬直や変形を予防し、日常動作の円滑化につなげる
- 歩行・バランス能力の改善
- 足首装具や歩行訓練と組み合わせることで、つまずきや転倒のリスクを減らす
- 正しい歩行パターンの習得や疲労軽減を図る
- 日常生活動作(ADL)の自立支援
- 作業療法を通して、ボタンの操作や筆記、食事動作など手先の不器用さを補う工夫を学ぶ
リハビリを行ううえでは、理学療法士・作業療法士の指導のもとで、安全に、無理のない範囲で継続することが大切です。適宜装具や補助具を組み合わせることで、より効果が高まります。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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