シャルコー・マリー・トゥース病で禁忌とされていることはなんですか?
神経毒性のある、特定の抗がん剤や抗生物質の使用を避ける必要があります。
シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth病、CMT)の主な禁忌は、神経毒性作用により、末梢神経障害を悪化させる可能性のある特定の薬剤です。
CMTは遺伝性の末梢神経障害であり、神経毒性のある薬剤を、標準的な「非毒性」用量で用いた場合でも、神経障害を受けやすいと考えられています。特に、特定の抗がん剤や抗生物質の使用を避ける必要があります。
CMTにおいて最も強く禁忌とされている薬剤は、抗がん剤のビンクリスチンです。ビンクリスチンは微小管阻害薬で、末梢神経毒性が非常に強く、CMT患者さんに投与すると、不可逆的な重度の神経障害を引き起こすことが多数報告されています。
他の薬剤に関するデータは非常に限られていますが、CMT患者さんにおいて、神経障害を増悪させるリスクがある薬剤群は、以下のとおりです。
【絶対禁忌】
- ビンクリスチン
【強く注意が必要(リスクが高いとされるもの)】
- シスプラチン、タキソール系(パクリタキセル、ドセタキセル)、ボルテゾミブなどの抗がん剤
- アミオダロン、タクロリムスなど
【注意(長期使用や高用量で末梢神経障害リスクがあるもの)】
- メトロニダゾール(長期)、ニトロフラントイン、コルヒチン、金製剤、サリドマイド、レフルノミドなど
これらの薬剤は、神経障害の悪化を引き起こす可能性があるため、薬剤の選択にあたっては、CMTの診断について医師と十分に協議し、リスクとベネフィットを慎重に検討する必要があります。
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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