血栓性血小板減少性紫斑病の予後は?
先天性の場合は生命に影響することは少ないです。一方、後天性では無治療の場合、90%以上の方が生命に影響を及ぼし、血漿交換療法など適切な治療を行えば、約80%の方が生存できます。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)には、先天性のものと後天性のものがあります。
先天性血栓性血小板減少性紫斑病
先天性の場合は、適切な診断・治療を受ければ生命に影響することは少ないと考えられています。腎臓の機能への影響が重要とされています。
後天性血栓性血小板減少性紫斑病
後天性の場合は、無治療の場合は90%以上の方が亡くなってしまうとされていましたが、血漿交換療法※を行えば約80%の方が生存できるようになりました。カプラシズマブのような新規治療によって、より高い救命率が期待されています。
※血液の一部を健康な人のものに入れ替えること
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
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