血栓性血小板減少性紫斑病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
ステロイド、カプラシズマブ、リツキシマブ、免疫抑制薬、脾臓摘出、免疫グロブリン大量療法などの選択肢について、担当医師と相談することが重要です。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)において、血漿交換が効かない、または再発する場合の代替治療法とその説明を示します。
治療選択は、健康状態、病状、治療歴に基づいて慎重に検討され、各治療を併用することもあります。
ステロイド
炎症や免疫反応を抑える薬です。
アスピリン
血が固まるのを妨げる薬です。
カプラシズマブ
「ヴォンウィルブランド因子」という血が固まるのに必要な成分を直接妨げる薬です。
リツキシマブ
抗体を作るB細胞というリンパ球を抑える薬です。
免疫を抑える薬
免疫を抑えることによって血の固まりができにくくします。
脾臓摘出、免疫グロブリン大量療法
脾臓を摘出したり、免疫グロブリンを大量に投与する治療を行ったりします。
また、重篤な腎障害が見られる場合は血液透析が行われる場合もあります。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
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血栓性血小板減少性紫斑病
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「血栓性血小板減少性紫斑病」とはどのような病気ですか?
ADAMTS13という酵素の働きが低下するため、血の固まりができて、脳や腎臓などの重要な臓器の血流を妨げる病気です。
血栓性血小板減少性紫斑病の原因は何がありますか?
ADAMTS13という酵素が遺伝子の異常によりうまく働かない先天性と、「抗体」によって酵素が働かない後天性が原因です。
血栓性血小板減少性紫斑病ではどのような症状がありますか?
出血症状、貧血による症状、意識の異常(錯乱)、腎機能低下による症状(尿量減少、血尿)など多様な症状があります。
血栓性血小板減少性紫斑病には初期症状はありますか?
発熱、倦怠感や脱力、食欲不振、悪心などの症状で始まり、青あざ、口腔などの粘膜からの出血、短時間のけいれん、黄疸、尿量の減少など、急激に症状が悪化します。
血栓性血小板減少性紫斑病の場合、主にどのような治療をしますか?
先天性では新鮮凍結血漿の静脈注射を行い、後天性では血漿交換療法、ステロイド、カプラシマブ、リツキシマブ、抗血小板薬などを用います。
血栓性血小板減少性紫斑病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
内科(血液内科)、あるいは皮膚科を受診しましょう。
血栓性血小板減少性紫斑病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
血栓性血小板減少性紫斑病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
血漿交換療法、ステロイド使用、免疫抑制薬などを使用します。
血栓性血小板減少性紫斑病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
感染症の予防のため、手洗いやうがいなどを行いましょう。治療中の場合は副作用にも気をつけましょう。また、定期的な通院を続けましょう。
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