血栓性血小板減少性紫斑病の場合、主にどのような治療をしますか?
先天性では新鮮凍結血漿の静脈注射を行い、後天性では血漿交換療法、ステロイド、カプラシマブ、リツキシマブ、抗血小板薬などを用います。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)には、先天性のものと後天性のものがあり、治療法も異なります。
先天性血栓性血小板減少性紫斑病
先天性では、新鮮凍結血漿の静脈注射が行われます。重症度によって、継続的な投与が必要な場合もあれば、増悪時のみの投与が必要な場合があります。
後天性血栓性血小板減少性紫斑病
後天性の場合、以下のような治療が選択肢としてあります。
血漿交換療法
「インヒビター」と言われる抗体を含む血液の成分を取り除き、代わりに献血からもらう血液の成分を入れる治療法です。
副腎皮質ステロイド
炎症や免疫反応を抑える薬です。
カプラシズマブ
血栓という血の固まりができるのを直接妨げる薬です。
リツキシマブ
抗体を作るB細胞というリンパ球を抑える薬です。
抗血小板薬
アスピリンという薬を併用することがあります。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
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