肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)とはなんですか?

肺炎球菌感染症を予防するためのワクチンです。対応している細菌の型や接種の対象者に違いがあります。

解説

ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇはいずれも「肺炎球菌」という細菌の感染症を予防するためのワクチンです。
肺炎球菌には90種類以上の型(タイプ)があると言われており、3つの製剤の違いは主に何種類の型に対応しているかということです。

ニューモバックスⓇ️

23種類の型に対応しているワクチン(23価ワクチン)です。
2歳以上の人に対して使うことができます。65歳(一部60~64歳)の高齢者を対象とした定期接種ではこのワクチンが使用されます。
その他、持病などで肺炎のリスクが高い方で使用されることがあります。

プレベナーⓇ️

プレベナー13Ⓡ️は13種類の型に対応しています(13価ワクチン)。
ニューモバックスⓇと比較するとカバーする型が少ない一方、個々の型に対して得られる免疫が多少強く、一部重複しない型をカバーするなどの強みがあります。
生後2ヶ月以降使用することができます。2024年3月まで小児の定期接種で使用されていました。(2024年4月以降はバクニュバンスⓇが推奨されていますが、当面はプレベナーⓇも使用してよいとされています)
他に、持病などで肺炎リスクが高い方ではニューモバックスⓇと組み合わせて使用することがあります。
2024年8月には、7種類の型が追加され計20種類の型をカバーするプレベナー20Ⓡ(20価ワクチン)が小児向けに発売される予定です。

バクニュバンスⓇ

15種類の型に対応しているワクチン(15価ワクチン)で、プレベナー13Ⓡの13種類にさらに2種類の型を追加でカバーした製品です。
プレベナー13Ⓡと比べて2種類カバーできる分だけ有効性が高く、安全性も同等です。生後2ヶ月以降、誰にでも使うことができます。2024年4月から小児の肺炎球菌ワクチン定期接種で使用できるようになりました。
他に、持病などで肺炎リスクが高い方ではニューモバックスⓇと組み合わせて使用することがあります。

年齢や持病などによって勧められるワクチンやスケジュールが異なりますので、とくに定期接種以外のタイミングでの接種を検討している場合や持病のために心配がある方は、かかりつけ医にご相談ください。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科

渡邉 アヤ 監修

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肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)の副反応はどんなものがありますか?

ワクチンの種類により異なりますが、注射部位の痛みや腫れがよくみられます。まれにショックが起こることもあります。

肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は必要ですか?

自分が感染することを防いだり、病気が社会にまん延することを防いだりするために重要です。

肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は予防接種ですか?

はい。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防するために接種します。

肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は自費ですか?また、料金はいくらですか?

接種のタイミングやワクチンの種類によって異なります。

肺炎球菌ワクチン(薬:ニューモバックスⓇ️、プレベナーⓇ️、バクニュバンスⓇ)は5年間隔で接種するのですか?

5年間隔で接種する必要はありませんが、特定の持病がある方などでは5年以上の間隔をあけてニューモバックスⓇ︎接種を繰り返すことがあります。

肺炎で入院に至ることはありますか?

重症の場合は入院が必要です。

肺炎が酷くなるとどうなりますか?

肺化膿症など重大な病気につながったり、呼吸の状態の悪化や他臓器の障害を起こして命に関わることがあります。

肺炎を予防するにはどうしたら良いですか?

栄養の保持につとめ、よく身体を動かしましょう。禁煙やワクチン接種も有効です。

肺炎の時にしてはいけないことはありますか?

症状がよくなっても自己判断で薬を中断しないでください。治療中は無理なく過ごしましょう。

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