肺炎が酷くなるとどうなりますか?
肺化膿症など重大な病気につながったり、呼吸の状態の悪化や他臓器の障害を起こして命に関わることがあります。
肺の炎症が強い場合や、病原性の高い細菌に感染した場合などには、感染部位に膿(うみ)がたまることがあります(「肺化膿症」と呼びます)。
また、肺の炎症が胸膜(肺のまわりを覆う膜)に及ぶと、「胸膜炎」といって肺の周りに水がたまったり、肺の周りの空間に感染が波及して膿がたまる「膿胸」という病気に進展することがあります。このような場合には、通常想定される(多くの場合1~2週間程度)よりも長期の抗菌薬治療が必要になったり、膿を身体の外に出すため、しばらくの間、入院して脇腹から膿にチューブを通したりすることがあります。
このような病状にならなくとも、肺炎が悪化すると、呼吸の状態が悪くなり、身体への酸素の取り込みが不足して、入院で酸素の吸入が必要になったり、人工呼吸器などにより強力な呼吸の補助が必要になったりすることもあります。
さらに感染症が重症になると、肺以外の臓器の障害を起こしたり、意識の状態が悪化したりするなど重篤となり、命を落とすこともあります。
肺炎は、2022年における日本人の死因の第5位(第6位の誤嚥性肺炎と合わせると第4位)です。
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
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